韓国の司法研修院生ら入所式ボイコットの動き〜背景に法科大学院生青田刈り
2011-03-02


法務部の方針に反発、司法研修院生ら所式ボイコット!?〜法務部、ロースクールの学生を優先的に検察官に採用する方針Chosun Online | 朝鮮日報

ロースクール(法科大学院)の学生を優先的に検察官に採用するという法務部(省に相当)の方針に対し、司法研修院生らが反発し、2日に行われる同院の入所式への出席をボイコットするよう呼び掛けた。同院生約20人が先月末、入所式への不参加を呼び掛けるショートメッセージやメールを約800人の同院生に送っていたことが、1日までに分かった。また、同院生らは先月21日から、集団で法務部に抗議の電話をかけ、同部の業務をまひさせたという。

入所式ボイコットとはやりますな。韓国。まあ,非正規労働者の多さや受験戦争の苛酷さを見ると,抑圧も多そうだけど。

法務部が先月14日に打ち出した案は、ロースクールの3年生を院長の推薦により検察官として採用するというもので、優秀な人材をあらかじめ確保することを目的としている。

韓国のロースクール制度,日本より新しいはずなのに,すごい特権与えられているな。他国のことながら大丈夫なのか。

同部は、どの程度の学生を検察官に採用するかについてはまだ明らかにしていないが、全国に25カ所あるロースクールから二人ずつ採用したとすれば50人になる。昨年採用された検察官が139人だったことを考えると、かなりの人数になる。

検察官の採用人数,日本より多いじゃないか。

法務部がこのような案を打ち出したのは、人材の確保をめぐる裁判所との競争で遅れを取らないためだ。裁判所は来年から、ロースクールの卒業生と司法研修院の修了者を対象に「ロー・クリーク」制度を導入することを検討している。これは、裁判官を補佐しながら裁判業務に関する調査などを担当させるという、英国や米国にならった制度だ。

裁判所と検察が、人材確保をめぐり、このような青田買い競争を繰り広げていることに対し、ソウル地方弁護士会は先月23日に声明文を発表し、「裁判所と検察が打ち出した案は、裁判官や検察官として採用できる対象者を、弁護士の資格を有する者に限定した法律に違反する」と批判した。

ロースクール制度を梃子に,司法研修院での法曹志望者の合同修習が有名無実化して,分離修習になるという結果を招いているということか。

ロースクール制度を,官僚支配下の司法研修所からの脱出と,法曹一元に向けた道筋と位置づけたであろう人たちはどう考えるのだろうか?

(3/3追記)

本当にボイコットしたみたいですね。すごいことです。

司法研修院生、半数以上が入所式ボイコット

974人中520人が欠席ということですから,過半数が欠席したことになりますね。すごい団結力だと思います。

[「司法改革」]
[法曹養成制度]

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