朝日新聞の本日付社説ですが, 法テラスの制度設計の問題点について検討はしたのでしょうか?。
全国各地にくまなく弁護士を行き渡らせるためには、欧米に比べて極端に少ない法曹人口を増やす必要もある。
司法制度改革では、合格率3%ほどだった従来の司法試験にかわり、法科大学院の修了者を対象にした新試験が始まった。合格率は48%に上がった。合格者枠は今年の約1千人から少しずつ増やし、10年には3千人程度になる見通しだ。
だが、それで足りるかどうか。合格者の人数枠にとらわれることなく、一定の水準に達していれば合格させたらどうか。社会に出て法律家として役に立たなければ、転職するだろう。
「一定の水準」としてどの程度のものを要求されているのでしょうか?一定の水準の設定次第では,合格者が1000人となった,という事態も生じうると思うのですが。
法テラスを血管だとすれば、そこを流れる血液が法律家だ。末端にまで十分に行き渡るだけの量を、一日も早く確保したいものだ。
法律家という人を血液というモノ扱いしないでほしいなと思います。なぜ法テラスに弁護士が行こうとしないのか,法テラスがどんな性格を持ったものなのか,きちんと検討してほしいものです。
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