本当に廃止していいんでしょうか。
司法試験合格者が専門知識を学ぶ「司法修習」の卒業試験で落第者が急増しているが、最高裁の「司法修習生考試委員会」は落第者を救済するための「追試」を廃止することを決めた。委員会が「最低水準に達していない修習生を追試で救済するのはふさわしくない」と判断したため。
司法修習二回試験の追試廃止は筋違いではないかでも述べたように,これまでやってきた追試を廃止する合理的理由はないように思います。
報じられている司法修習生考試委員会の判断内容によれば,追試で「救済」されてきた人は追試合格時点でも「最低水準に達していない」ということになりますが,そうすると,最高裁はこれまで,「最低水準に達していない」者が法曹となることを認めてきたことになります。そんなふうに解される発言を最高裁がしてよいのでしょうか。本試験で留保となり,その後追試に合格した人が必ずしも法曹としての適格性を欠いているとは思えないのですが・・・。
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